INFERTILITY

不妊症

「不妊症」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているににもかかわらず、一定期間妊娠しないものを言います。日本産婦人科学会ではこの一定期間について「1年というのが一般的である」と定義しています。
妊娠を望むカップルは1年以内に80%妊娠できるというデーターもありますが、現在不妊で悩まれている方は6組に1組と言われているくらい多くなっています。
年齢によっても妊娠率は大きく差があり、35〜40歳の女性では排卵時期のタイミングがあっていても、妊娠率は30%くらいと言われています。

妊娠の為に検査や治療が必要な場合もあります。
妊娠をご希望されている方、これから結婚予定がある方、自分の体の状態を知りたい方、ご気軽にご相談ください。
検査や治療はお一人お一人の生活時間やお気持ちに合わせて行なっていきます、ご希望であれば同時期に進めていくことも可能です。
初診時は看護師の問診、不妊症の検査や治療についての説明、妊娠に向けてのからだ作りについてのお話があります。

原因

女性因子
ホルモン異常、卵管閉塞、子宮筋腫、内膜ポリープ、など
男性因子
精液不良、勃起不全など

検査

超音波検査
内診台で膣からの検査です。
子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症などの器質異常のチェック、生理周期に合わせて、卵胞や内膜の状態を確認していきます。
血液検査
生理周期に合わせた検査
  • 月経中(月経2〜5日目頃まで)…卵巣機能を評価します
  • 排卵後7日目前後…着床をサポートするホルモンの検査です
いつでも可能な検査
  • 排卵に影響のある甲状腺ホルモン、プロラクチン
  • 全身状態のチェックで貧血、血糖、脂質、腎機能、肝機能検査
  • 自費検査
    • AMH(高ミューラー管ホルモン) 8,800円(税込)
    • 抗精子抗体 11,000円(税込)
基礎体温の測定
婦人体温計で基礎体温を測定します。(アプリと連携している便利な婦人体温計もあります)
基礎体温で排卵の予測はできませんが振り返ることで排卵の確認、高温相の状態、妊娠の確認に役立つこともあります。

『予約制の検査』

精液検査(電話予約制)
精子濃度、運動率、奇形率などを調べます。
電話での予約後、予約日の朝、自宅で採取した精液を専用の容器に入れてご持参いただきます。
結果の説明は委任状持参があれば奥様にお伝えすることも出来ます。
ご希望の方には詳しく説明します。
子宮卵管造影
(育良クリニック)

子宮から造影剤を入れてレントゲンで子宮の形や卵管の通り具合のチェックする検査です。造影剤を卵管に通すことで卵管の通過性が良くなり3ヶ月くらいの期間は妊娠しやすくなるとも言われています。

検査時期:生理終了から生理周期10日目ころまで
事前検査:クラミジア、淋菌検査の陰性確認が必要です

ご希望時は育良クリニックへの予約方法をお伝えします

治療

タイミング療法

超音波検査や尿検査で排卵時期を予測し、性交を行うタイミングをお伝えする療法です。 排卵時期前後に2〜3回通院することが多いです。

  • エコー(超音波検査)
    内診台での検査です。卵胞の大きさ、内膜の厚みの状態をみます。
    (*卵胞:卵子を取り囲む膜の大きさを図ります)
  • 尿検査(LH検査)
    排卵時期に上昇するLHホルモンが陽性になるかを検査します。
    卵胞の大きさ、内膜の厚み、LHホルモンの陽性などを総合的に判断してタイミングを図る日をお伝えします。
排卵誘発

生理不順や排卵しづらい方、排卵の予測が難しい方に対して排卵誘発剤の内服薬(クロミッド、セキソビット)を処方します。 注射での排卵誘発は行なっていません。必要な方は紹介いたします。

人工授精

排卵時期にマスターベーションで得た精子を洗浄濃縮し運動精子を集めて子宮内に注入します。
性交困難な場合(勃起不全やセックスレス)にも有効な治療法です。
◉当院通院で人工授精ご希望の方は卵胞の発育状態をみて育良クリニックでの人工授精をご案内します。

体外受精

当院では行なっておりません、ご希望の専門医療機関をご紹介します
◉当院と連携している育良クリニックだとスムーズにご案内出来ます

不育症

妊娠しても、流産をくり返してしまう状態を不育症といいます。流産は珍しいことではなく、1回の妊娠につき、妊娠した人全体の約15%は流産になるといわれています。流産率は女性の加齢とともに高まり、35歳で約20%、40代で約40%と報告されています。 流産の原因の多くは、染色体異常です。染色体異常のリスクも女性の加齢とともに高まります。染色体異常は受精卵の段階で約40%、着床前の段階で約25%、妊娠初期の段階で約10%、自然に染色体異常の赤ちゃんが生まれる確率は0.6%と報告されています。 一般に2回続けて流産する場合を「反復流産」、3回以上続けて流産する場合を「習慣流産」といいます。習慣流産や、妊娠中期以降の胎児死亡は稀ですので、不育症の検査を受けることをお薦めします。当クリニックでは保険診療で可能な範囲内での検査を施行しております。
より詳細な検査及び治療を希望される方には専門の医療機関を紹介します。

不育症の原因と検査

子宮異常

子宮奇形、子宮筋腫、頚管無力症、子宮腔癒着症 など

子宮卵管造影検査、子宮鏡検査(専門の医療機関を紹介します)
内分泌異常

高プロラクチン血症、甲状腺機能異常、糖尿病 など

血液検査(当クリニックで可能です)
免疫異常

抗リン脂質抗体症候群、自己免疫疾患、同種免疫異常 血液凝固機能障害(凝固因子欠乏症)など

血液検査(当クリニックで可能な検査もあります)
夫婦染色体異常
専門の医療機関をご紹介いたします。

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