GYNECOLOGY

生理痛(月経困難症)

生理に伴う痛みを生理痛と呼びます。下腹部痛や腰痛、陰部痛、肛門痛を感じる方もいます。
中でも日常生活に支障きたすほどの重症の場合を月経困難症と呼び、検査や治療の対象となります。

月経困難症は機能性と器質性の2つのタイプに分かれます。
機能性月経困難症とは、明らかな病気の要因はなく体質や心理的ストレス、子宮や卵巣の未成熟、冷え、骨盤内の循環不全(動かさない)などがあります。

器質性月経困難症は 子宮内膜症、 子宮腺筋症、 子宮筋腫などの病気が隠れていることがあり、検査や治療が必要です。生理日以外でも排卵痛、排便痛、腰痛、性行為痛なども起こることがあります。

器質的な異常を確認するために超音波検査を行います。必要に応じてMRI検査を紹介します。
(MRI検査は他院で検査していただき結果を当院でご説明します)

病気が隠れていない月経困難症の治療法は痛みの軽減です。
痛みを軽減するためにできることは日常生活ケアとお薬の処方です。

鎮痛剤
鎮痛剤には生理時の子宮の収縮を促す物質を抑える働きがあります。効果を高めるためには痛みがキツくなる前に早めに飲むことがポイントです。
漢方薬
漢方薬は体質や症状に合わせて処方します、血行を良くして体質を改善し痛みを和らげます。
ホルモン剤
ピル、もしくは黄体ホルモン(ジエノゲスト)を処方することが多いです。
日常生活ケア

生理痛改善には冷やさないこと骨盤を良く動かすことで軽減します。

温めよう
  • レッグウォーマー、腹巻き、レギンス(肌に触れる生地はコットンやシルク)を活用しましょう。
  • 湯たんぽやホットタオルで下腹部や仙骨を排卵後から温めます、
    カイロは上手に使いましょう。
    乾いた熱よりも湿った熱のほうが体の奥まで温まります。
  • 湯船に浸かりましょう。
  • 布ナプキンの勧め
    生理の時はナプキンの上に、又日頃から薄めの布ナプキンを使用してお股からも温めましょう。
  • 体を温める食べ物、飲み物
    冬や冷房で冷えた体には夏野菜は大敵です(例 きゅうり、トマト、レタス等々)
    甘い食べ物、飲み物は体を冷やします(飲み物、間食、調味料に気をつけましょう)
骨盤を動かそう

人間の骨盤は動きます! 骨盤を動かすことで骨盤の内側、外側についている筋肉の血液循環が良くなり骨盤の中の臓器も温まり、柔軟性も増します。
骨盤を動かすにはフラダンスやベリーダンスも効果的です。
歩く時、座る時、正しい方向に骨盤が動いていますか?
立っている時に正しい位置でバランスがとれていますか?
しなやかに動ける美しい姿勢を作りましょう。
日常生活ケア歩き方、座り方、立ち方を詳しく知りたい習ってみたい方はHP又はLINEからお問い合わせください。

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