婦人科外来GYNECOLOGY
子宮筋腫
子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍で、5人に1人の女性にあるといわれています。 原因ははっきりとわかっていません。大豆くらいの小さなものからスイカくらいの大きいもの、数も1個から10個以上とさまざまです。場所によっては自覚症状のない方も多いです。閉経により改善することからも症状がないかぎり治療の必要はありません。ただ、症状がある場合や不安な方は婦人科を受診しましょう。
子宮筋腫の発生する主な場所
- 筋層内筋腫
- 子宮の壁の中にできるタイプ。
- 漿膜下筋腫
- 子宮の外側に突き出すようにこぶができるタイプ。
- 粘膜下筋腫
- 子宮内膜の粘膜の下にできるタイプ。
治療
治療には、薬物療法から手術まで様々ですが、筋腫の大きさや症状などで決定します。
- 薬物療法
低用量ピル
排卵を止め、生理を軽くすることで、過多月経、生理痛を改善することができます。
GnRHアンタゴニスト
エストロゲンが作られる量を減らし、閉経に近い状態を作り出し治療します。1日1回空腹時に内服します。
黄体ホルモン(ジエノゲスト)
排卵を止め子宮内膜をうすくすることで生理痛を改善することができます。
- 手術
- 強い月経困難症や不妊、流産の原因になる場合、手術で摘出します。手術は子宮ごと取る「全摘出術」と、筋腫だけを取り除く「筋腫核出術」があります。どちらにするかは、患者さんの年齢、妊娠を希望しているかどうか、筋腫の位置や大きさなどによって決まります。また小さな傷ででき入院日数が短い腹膣鏡手術があります。多くの病院で行っておりますが可能かどうかは紹介する病院の医師とよく相談してください。
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