GYNECOLOGY

性感染症(クラミジア・性器ヘルペス・HPV・梅毒・HIV・肝炎)

性感染症とは、性行為によって感染する病気の総称です。性行為とは、セックス以外でもディープキス、ペッティング、オーラルセックス、アナルセックスなど、道具を使った行為も含まれます。
感染源は、体液(精液、膣分泌液、血液など)の中に含まれ、粘膜(陰茎、膣、肛門、尿路、口腔、喉など)を介して感染します。
性感染症と診断されたら、必ずパートナーも治療をしましょう。
感染経路や症状、治療法は疾患ごとに様々です。近年増加している疾患と、検査ごとに分かる疾患を示します。

近年増加している疾患

クラミジア
若年者を中心に増加しています。
特徴は、感染初期にはほとんど症状が無い事と、気付かずに放置していると女性の不妊原因になってしまう事です。
治療は抗生物質で行います。
性器ヘルペス
外性器に小さな水泡ができ、破れると潰瘍になり、2週間ほど続いた後に消失していきます。
潰瘍は左右対称にできるのが特徴で、局所にはっきりした病変が無い時でも性器からウィルスを排出し、パートナーに感染する可能性があります。
特徴として、症状が消えても体力が落ちると再発する恐れがあるということが挙げられます。治療は、軟膏と内服薬です。
ヒトパピローマウィルス(HPV)
感染しても自分では分かりませんが、尖圭コンジローマや子宮頸がんを引き起こす場合があります。
このウィルスを予防するワクチンがあります。
梅毒
梅毒トレポネーマという細菌によって感染します。
自覚症状が無く、潜伏期間が長いため、知らないうちに多くの人に感染させてしまう可能性があります。
また、感染したまま妊娠すると胎児に感染し、先天梅毒児となります。この病気は早めに治療すれば完治しますが、放っておくと脳の神経がおかされることもあります。血液検査で調べることができ、抗生物質で治療できます。
エイズ
HIVというウィルスによって感染します。感染してもすぐには症状がでませんが、放置しておくと免疫不全と言う状態になってしまいます。
検査は血液検査で出来ますが、正確に検査判定が出来るまで1〜2ヶ月かかりますので、検査は性行為後2ヶ月以降をおすすめします。
治療は専門機関をご紹介いたします。
肝炎
B型、C型など肝炎ウィルスには様々なタイプがあります。
性行為で感染するものもあります。血液検査で判定できます。治療は専門機関をご紹介いたします。

婦人科外来TOPへ戻る

PICK UP

    Now Loading...